ドイツ旅行記1 〜憧れのライプチヒ〜

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「ウィーンの次はライプチヒね!」と友人との約束をして早6年、やっとライプチヒ訪問が実現しました。なぜライプチヒ?というと、友人の推し『シューマン』ゆかりの地だからです。「トロイメライ」でおなじみですね。

若きシューマンは、法律を学びに故郷のツヴィッカウからライプチヒ大学に進学。今ならライプチヒからローカル線で1時間位のところにある町です。
ところが音楽への想いを捨てがたく、ライプチヒで高名なピアノ教師のもとでレッスンを受け、その後大学をやめて作曲家になります。その教師の娘がのちに妻になるピアニストのクララ・ヴィークです。2人が新婚時代に暮らした家がライプチヒで『シューマンハウス』という記念館になっています。

そして徒歩圏内にはメンデルスゾーンの家も残っています。メンデルスゾーンはシューマンの1歳年長で、シューマンの交響曲の初演を指揮したり、80年ほど前まで地元のトーマス教会で音楽監督を務めていたバッハの死後初めて作品を復活演奏し、バッハを一般に再認識させるきっかけを作って、ここを『バッハの街』にした人物。

つまりライプチヒは『ドイツ音楽の聖地』といえる場所なんです。ベルリンの壁崩壊前は東独だった地に足を踏み入れたことも新鮮…。というわけで、京都でたくさんのお寺を見て飽和状態になっている外国人旅行者のような私ですが、順を追って少しずつ書いていきたいと思います。

①シューマンハウス

コンサートホールもある立派な建物になっていて、地元出身のクララに関するものが数多く展示されていました。クララの手は大きくて、ヨーロッパ各地を回り演奏旅行をやっていた大ピアニストだったことがわかります。クララの木製の手のレプリカに自分の手を重ねたら、音楽が流れてきました。すごい!

②グラッシィ楽器博物館

ピアノの発明者クリストフォリ(1655~1732)によって作られたピアノの他、いろいろな古楽器が展示されていて、世界最大級の古楽器コレクション。

クリストフォリのピアノが真っ赤だったのは驚きでした。解説文には「ハンマーフリューゲル/1726年/フィレンツェ」と記載。77年の人生で71才の時に作ったということです。人生まだまだこれから?

次回はトーマス教会とメンデルスゾーンハウスについて他を書きたいと思います。(つづく)