『題名のない音楽会』60周年記念企画⑩

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私が幼い頃から放送されていたテレビ番組『題名のない音楽会』。60年以上も続いていたんですね。番組の途中にCMを入れないという哲学が今でも貫かれているという素晴らしさ。マンネリに陥らない斬新な企画が興味深くて、最近になってまた見るようになりました。

今回の企画は2週連続 〜山田和樹が育む未来オーケストラの練習会〜
世界的指揮者の山田和樹さんが、書類審査を経た18歳以下の子どものオーディションをして、104人のオーケストラを作り、彼の指揮と指導で演奏会をめざします。

知り合いのチェリストのお嬢さんがオーディションを受けている場面をたまたま目にして、見はじめました。コンクール受賞歴のあるような子ども達が来ているので全員合格。演奏技術は大人顔負けです。
山田さんの指導で、ものすごい勢いで演奏が良くなっていきます。

ある時はこんな指導の仕方。


「オクターブ(8度)はオクトパス、8本足のタコです。8を横にすると?♾️無限だよね。無限の響きを感じるんだよ。ミには上のミ、またその上のミ…と上の音の成分が含まれているんだよ。」

…無限に拡がる倍音の響きをイメージするということでしょうか?

「何をそんなに急ぐんや。メトロノームのカチカチが聞こえるよ。
自分の音を聴くんだぞ。」

…技術偏重で、必死に弾きまくってしまう子ども達に冷や水をかけます。美しい響き、内声を聴く。目標は自分にしか出せない音を出すこと。


オーケストラといえば全体の調和を優先して個性は抑えるのかと思っていましたが、逆の指導でした。
ピアノの演奏にも当てはまる名言ばかりです。

  • 表現する力が弱い
  • 自分を出していくこと(積極性)
  • キャンパスからはみ出した絵のように

「自分が満足するだけではなく、人に伝えることが大事だと思った。」と言った男の子の感想は、最近になって私が得た教訓と同じです。

気づきが早い!ここまで来るには厳しい練習を積んできたことと思いますが、参加している子ども達が羨ましくなりました。

来週はいよいよ本番を放映。きっと素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。それにも増して、104人の今後にどんな変化が起こるのか、追跡番組を希望します。

題名のない音楽会ホームページ(→こちら