二学期が始まって

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例年より早く秋がやってきました。心地よい気温と湿度で生き返ります。

心配していた公立小中学校の二学期は、狛江市では通学とオンライン併用のハイパー授業となりました。クラスに一人くらいはオンラインを利用しているそうですが、大部分の生徒は登校しているようです。学校に行けば給食があるし、何時間も自宅のiPadの前に座って授業を受けるのはつらいのかも。全員登校できる日が早く来るといいですね。

夏休み明けのなんだか落ち着かない毎日ですが、そんな中で少しでもストレスを減らし「楽しかった」と帰宅してもらいたくて、「今私にできることは?」と考えてみた結論は、、、

「曲に没入し、のめりこむほど熱中する体験をする。」ことです。

ヒントはあるお母様からのラインメッセージにありました。「今の教材が難しいので、練習が苦痛になっているようです。流行りの曲を弾かせて自信をつけさせたいです。」というものでした。弾けているからこのまま進んでいいと思っていたのに、苦痛に感じていると言われてびっくりしました。

お母様の提案を受け、今練習中のブルグミュラーを一旦お休みしてGReeeeNの『星影のエール』を一気に仕上げました。ブルグミュラーより難しいと思うのだけど…。家では何度も何度も繰り返し練習したとのこと。きっと練習に熱中し、自然に練習の回数が増えたに違いありません。

たとえ弾けるようになっても、本人が楽しくなかったら、それは単なるルーティン作業でしかありません。好きな曲を一緒に探し出して、生徒の力に合った楽譜を選び、のめり込むほど熱中して練習し、弾けるようになるまでサポートすることが大切だと思います。

「好き」という感情が行動に結びつくと最強ですね。コロナ禍の今は子どもに好きな曲をやらせてあげると、ストレス解消になるかもしれません。ふだんはアメとムチですが、コロナ禍はアメで…。ちなみにすでにピアノに夢中になっている人には、ムチがいいようです(難曲だと必死になりますから。笑)。

中には、どの曲が好きかわからないという生徒もいます。そういう子どもの「好き」を掘り起こすのも大切な仕事の一つだと思います。見つかるまで辛抱強くつき合いたいと思います。