鉄のバイエル

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夏休みもおしまいです。楽しい思い出はできましたか?

私はあまり出かけませんでしたが、久しぶりに知り合いのコンサートを聴くために、川崎から京浜東北線に乗ったら、小3のSくんがひそかにピアノで練習している電車の発車メロディが流れてきて、一人でニヤニヤしてしまいました。

ある時Sくんが『鉄のバイエル』という楽譜を買ってもらい、持って来るようになりました。(松澤健署 ダイヤモンド社→こちら)注:バイエルレベルというわけではありません。

いつもの教材でレッスンをやり終えた残りの時間に『鉄のバイエル』から彼のリクエストに応えて、その日に「ここ!」と言われたページを弾いてあげます。私にとっては初見のテストです。

聴いたことのないメロディも多く「こんな感じ?」とたずねたり、YouTubeをいっしょに見たりしていましたが、ついに本人が「弾きたいから教えて」と言い出しました。内心よっしゃ!!

フラットが5個つく変ニ長調の楽譜はまだ少しむずかしいので、下降形に書いて
『♭レー♭ラーファー♭ミ x4  (左)♭レ♭ラ(和音)』
という風にカタカナ譜にしたら、最後まで弾けるように。

そうなるとこちらにも欲が。少しずつでも自分で読んで弾けるようになって欲しいですよね。そこで私も『鉄のバイエル』をネットで注文して弾いていくうちに、すっかりはまってしまいました。聴いたことのあるメロディ20曲くらいを難易度でAからDランクに分け、さらに弾きやすいメロディから、①カタカナ譜 ②拡大コピー譜にフリガナ ③楽譜 の順で、段階的に力をつけていってもらうことに決めました。キモは本人にやりたいメロディを選んでもらうこと。

「来週」の付箋は来週私に弾いてもらいたい曲

発車メロディは繰り返しパターンが多く、小節数も4から6と短く、右手の指練習にも使えます。いろいろな調にも触れられるので、そこから12調の音階に移行していけないかと、夢も膨らみます。なるほどバイエルと言えなくもない…発車メロディ・メソッド?ナンチャッテ。