夏休みあれこれ

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夏休みも終わりに近づきました。

ワクチン接種、コロナの感染爆発、東京オリパラ、記録的豪雨と、例年とは趣きの異なる夏になりました。旅行にも出掛けられず、会いたい人にも会えずに我慢された方も多かったことでしょう。

そんな中でも、こまつピアノ教室はいつもと変わらず、いやいつも以上に楽しく過ごせるように、一人一人の時間を大切にしています。元気な子ども達に接していると、私も救われます。昨日も生徒さんに「マスクしてるからわからないと思うけど、わたし歯がぬけたの。」と教えてもらって、キュンとなりました。

先月になりますが、生徒さんを「夏休み自由研究企画」という副題つきのコンサート、『モーツァルトをむかしの楽器できいてみよう』にお誘いしました。

モーツァルトの生きていた頃は車もなければ電車もなく、電話もスマホもなく、電気さえもなかったことなどを子ども達にイメージしてもらいます。

モーツァルトやベートーヴェンが使っていたピアノはフォルテピアノといって、鍵盤が61鍵(5オクターブ)しかなく、当時のピアノで平井千絵先生が演奏した『きらきら星変奏曲』はカタカタと乾いた音がしました。

モーツァルトは3才でピアノを始め、5才で作曲したという話があり、小さな木製のピアノをオモチャがわりに、1日中あきることなく遊んでいたのかなぁと想像しました。身のまわりに魅力的な電子機器があふれている現代の子どもにとって、ピアノはもはや興味をそそるオモチャではないかもしれません。でも、フォルテピアノの音とお話を聴いて、モーツァルトが少し身近な存在になってくれたのではないかと思います。


こまつピアノ教室では、小さな生徒さんには「がんばりカード」に取り組んでもらっています。1日1回でも弾けばシールを貼ってもいい約束です。「シールのおかげで毎日練習するようになりました」とお母さん。ポツンポツンと弾いていた子がレガートで弾けるようになったり、左手が合わせられなかった子が両手で合わせられるようになったり…。地道な繰り返しの習慣はとても大切ですね。

9月の文化祭に向けて、憧れのショパン『バラード1番』の完成をめざす高2生も、この夏休みでかなり上達しました。文化祭はひと月延期になったそうですが、無事発表できることを祈っています。

いったい子ども達にはどんな二学期が待っていることでしょう。休校、オンライン授業、学校行事の延期や中止と不安は拭えませんが、その中でも何か楽しいことを見つけ出して、熱中してくれたらうれしいです。

がんばれ子ども達!!