おかげさまで無事終了しました

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「第17回ピアノをかこんで」は、東京都知事選挙の日、酷暑のなか無事に終わりました。

関係各位のご協力に心より感謝いたします。熱中症警戒アラートが発令されるなんて。今後は開催時期を検討しなければ…。

今回嬉しかったことがあります。それはゲストに頼らず、生徒さんの演奏だけで発表会ができたことです。いつも助っ人をお願いしている姪姉妹はそれぞれ演奏活動で忙しく、私も最後の講師演奏でピアノ三重奏を20年発表してきましたが、コロナ禍で中止してから復活パワーが今ひとつ戻らず。

生徒さんに全てを任せることができたので肩の荷が下りました。

出演者は小学1年生が最多、ラストは大学2年生。新芽がぐんぐん成長して、つぼみが開くまでの成長過程をたどることができるラインナップとなりました。

その中で最後から二番目に出演した旅マスターNさんは、山ガールらしく「アルプスの夕映え」と「スラヴ舞曲」の連弾を私としてくれました。
大人の生徒さんはほっとできて、私の心の支えになります。そんな彼女は、なんと数日前までモンゴルの草原を馬で駆けるツアーに参加していたそうです。本番前は不安で眠れなくなる私と違って、実に頼もしい!

ラストのMくんは、前日「かわさきピアノコンクール」予選に出ていましたが、この発表会の後に結果が出て、予選通過者の1位に選ばれたそうです。おめでとう!本選は11月。
私が指導できるレベルを超えているので、私の先生を紹介して半年前から練習してきた「ハンガリー狂詩曲」。さらに4か月磨きをかけるのは、根気との闘いですね。Mくんの演奏は、超絶技巧なのに安定していて迫力があり、万来の拍手で発表会が終了しました。

幼児から大人になるまでピアノを続けられる秘訣は?「本当にピアノが好き」これに尽きるのではないかと思います。生まれつきそういう感性を持っているお子さんも、あとから目覚めるお子さんもいます。どうか焦らずに「好きになる芽」を大切にゆっくり育ててあげてください。

成長の過程で挫折しそうになっても「好き」という気持ちを忘れないように、モチベーションを上げる努力も必要です。
仲間と連弾や2台ピアノで合わせたり、他楽器とのアンサンブルを楽しんだり。かてぃんさんのようにクラシックの枠を飛び越えるもよし、楽器を替えるもよし。

「芸術は長く、人生は短し」坂本龍一さんの好んだ、古代ギリシアの医学者ヒポクラテスの一節で締めたいと思います。