皆さんは「DTM」をご存じでしょうか?私は恥ずかしながら知りませんでした。
作曲といえばピアノやギターでやる時代から、昨今では楽器を使わずノート型パソコン1台で本格的な曲を作り、ネットで配信し、再生回数何百万回のヒットを当ててしまうらしいのです。
楽器の練習も場所もマイクでの録音もいらず、いきなり市販化できてしまう大革命です。
…そんなことに興味を持ち、市報に出ていた桐朋学園芸術短大の「ウィークエンドカレッジ」の『DTM音楽制作講座』に通ってみました。
どうやって音を打ち込むのか、まずそれを知りたかったのです。そもそも「打ち込む」ってどういうこと?
講師のたかの舞俐先生は、音大卒業後ドイツに留学し、リゲティ(映画「2001年宇宙の旅」や「エクソシスト」の中でも曲を使われている現代作曲家)に師事した方。受講生は中年女性数名。若いミュージシャンの卵が集まるのかと戦々恐々で臨みましたが、緊張がほぐれました。
始めにフリーソフトをダウンロードするところから皆で手こずりましたが、1日目の講習で8小節のドラムパートを打ち込むことができた時の達成感!打ち込む画面のグラフをトラックといい、横軸は小節、縦軸は音の高さを表わします。五線譜の記譜法と考え方は同じでした。「打ち込む」というのは、音符のマス目をクリックして青色にすること。
2日目はキーボードにつなげて、1日目に作ったドラム音源にリアルタイムでベースをかぶせました。鍵盤を弾くのは簡単ですが、そこまでの設定が難しいです。
3日目はキーボードでコードを弾いて、和音がつきました。パソコン操作に慣れていない私は、何度もやり直しです。先生は一人ずつつまずいているところを見て回り、修正できたら保存して、その日が終了。
新しい世界を知ることができてワクワクしますが、それと同時に、ピアノが自在に弾ける喜びをひしひしと感じる今日この頃です。新しいツールに慣れるには時間がかかります。ピアノと同じように使いこなせるといいんですけど。