春よこい

「コロナ禍の中での明るい話題を」と思いをめぐらすと、日々接している子ども達の話題は、明るいものばかりなのに気づきます。それはありがたく幸せなことだと思います。

小1のS君と『森のはる』という曲をレッスンしていた時のこと。挿し絵を見ながら曲のタイトルの話をしていたら「春の曲だったらボクたくさん弾ける!」と目をキラキラ。「えー、なんだろうな?当てるから弾いてみて。」と頼んだら、ピアノの高い方の音を使って、何やら懸命に弾いてくれました。が、私には何の曲か全く想像がつかず、ホ長調らしいということだけわかりました。

すると後ろで控えていたお母さんが「ヴィヴァルディの『四季』?」と。さっそくYouTubeでヴィヴァルディの『四季』の『春』を検索して聴いたら、まさにホ長調!お母さんも私もびっくりです。彼は絶対音感の持ち主だったんですね。

あとでわかったこと。電車が大好きなS君らしく、発車メロディをYouTubeでくりかえし聴いていたようです。春といったら『春よこい』とか『さくらさくら』、森山直太朗さんの『さくら』あたりかと思ったら、なんとクラシック音楽とは。それもヴィヴァルディの原曲ではなく、現代っ子らしく発車メロディです。

日常どこからでも音楽が入ってくる無垢な耳。どんどん音楽を吸収して、たくましい耳に育ってほしいものです。

子ども達が大人になる頃は、どんな世の中になっているのでしょうね。電車も車も、そこから流れる音楽も、私には想像ができません…。