夜のお話

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経験したことのない暑さの夏です。
まだ寝苦しい夜が続きますが、9月に入れば睡眠不足も少しは解消されるでしょうか…。

さて、今日は「夜」のお話をいくつか…。

バッハがある伯爵に「眠れぬ夜を過ごすために」と依頼されて作曲した『ゴールドベルク変奏曲』。伯爵はこの変奏曲を聴いて、眠りにつけたのでしょうか?


30もの変奏からなる曲で長大なのは確かですが、聴き入ってしまい、かえって頭が冴えそうです。それにしても、寝室の控えの間でこんな難曲を演奏させられたチェンバリストのゴールドベルクは、さぞ大変だったことでしょうね。


「夜」といえば今夏、生徒さんの間でブレイクした曲はYOASOBIの『夜に駆ける(→こちら)』です。

私の子どもの頃はテレビやラジオで最新ヒット曲を知りましたが、今はYouTubeで再生回数の多い曲を聴くという流れのようです。「タナトスの誘惑」という小説を元に作られた、切なくて本当は怖い恋歌です。

耳コピ派のRくんもその1人。弾きたいけど旋律が速すぎて弾けません。楽譜も難しい…という訳で、コード進行だけ教えました。

ラ♭→ソ→ド→ミ♭
A♭M7→G7→Cm7→E♭7の繰り返し。

渡したメモを参考に、コードを練習しているようです。ここにメロディがつく日が楽しみです。コードをアルペジオにして両手で弾いたら、それだけで曲っぽくなります。興味があったらお試し下さい。

かく言う私は、眠る時には音楽より虫の声が聞こえると安らぎます。