小3の生徒Yちゃんのお母様が「今年は発表会がない年なので、コンクールなど何か目標になるものがあるといいなと思っています。」と連絡ノートに書いて下さったのがきっかけでした。
うちの教室ではコンクールにこちらからは勧誘しないことにしていますが、やる気のある熱心なご家庭は大歓迎。でもコンクールは「本人」から「受けたい!」と言ってこない限りお勧めしていません。そこでピティナのピアノステップ(→こちら)を目標に決めました。
約2か月かけて準備をして迎えたピアノステップ当日。Yちゃんは、ブルグミュラーの25の練習曲第15番『バラード』と、テレマンの『アレグロ』の2曲を演奏します。
第3部の出演者、保護者や指導者が客席にソーシャルディスタンスをとって座り、子どもから大人まで、アンサンブルも含めた14組の演奏を3人のアドバイザーとともに聴きました。アットホームな発表会とは違う緊張感ですが、ステージのバルーンの飾りつけがそれを和らげてくれています。
出だしのテンポがうまくいくか少し心配していましたが、練習の通りに落ち着いて入れていたので、その後も安心して聴くことができました。テレマンも表情豊かに弾いてくれました。アドバイザーの先生方からは講評用紙にたくさんのコメントを頂き、とても感謝しています。アドバイザーの仕事がすごく大変なことは、周りの指導者仲間からよく耳にしていましたから。
Yちゃんの感想は一言「緊張したー!」でしたが、初参加なので当然です。よくがんばりました。生徒さんも私自身も、発表会では経験できない貴重な勉強ができました。
ピアニストの卵たちは、こんな本番を小さいうちから何回も経験して、ステージ慣れができると理想的ですね。が、その余裕のない生徒さんが多いのは少し残念です。
学童保育の帰りに、いつも元気にレッスン室に入ってくる朗らかなYちゃん。このまま「ピアノ大好き」が続いてくれることを願っています。