音楽の話はこのくらいにして、滞在中の食事の話をしたいと思います。
先に航空券を手配してから泥縄で、Eテレの『しあわせ気分のドイツ語』を観ていました。番組の中で、ベルリンの女子大生がシェアハウスの仲間とおにぎりを作って公園で食べるシーンがあり、円安と物価高の中で今回の旅行をどうやって過ごそうかと思い悩んでいた私は、「これだ!」とひらめき、『パックごはん』やお赤飯と梅干、ふりかけを持参して出発しました。
旅行中の食事ですが、朝食はスーパーで買ったサラダ、ヨーグルト、カットフルーツにパン。夕食は日本から持って行ったレトルト食品にご飯、インスタント味噌汁。出かける前にテレビで見た通り、『パックごはん』でおにぎりを握り、列車の中でそれを頬張ってお金と時間を節約しました。
4泊したライプチヒのホテルは、電子レンジやIHコンロ、ランドリーもついている所を選んで大正解でした!
少しづつ慣れてきたら、パン屋さんのカフェスペースでドイツパンを食べたり、駅の売店でパンを買って車中でかじったり。焼きたてパンは日本で食べるのと違って、フワフワで滋味があって美味しく、すっかりハマりました。
夕食もたまに外食。ライプチヒでは、ゲーテや森鴎外が通ったという、1525年創業の酒場兼レストラン「アウアー・バッハスケラー」に感動しました。500年前、地下にこんな広いレストランが作れたなんて、さすが歴史あるヨーロッパです。
ライン川沿いの町、リューデスハイムの宿のレストランでは、私たちのために利き酒ならぬ利きワインを用意してくれました。辛口・中辛・甘口と並んでいて、テイスティングしてみたのですが、どれも甘くて、辛口を選びました。
宿の周りは一面ぶどう畑です。ライン川下りが始まってぶどう畑が青々と茂る頃は、レストランも賑やかなことでしょう。近くに「ローレライの岩」があるらしく、街角のオルゴール館も教会の鐘もローレライのメロディでした。
最後はボンの週末カフェ。昼前から地元の人でとてもにぎわっていました。席は隣りと近くてギューギュー。老婦人のグループ、夫婦連れ、ワンちゃん連れ、トーストを食べるおばあさん…。
私たちのお目当ては、名物さくらんぼの「キルシュトルテ」。ホールスタッフの中年女性たちがキビキビと店内を行き交います。
ツヴィッカウの小型バスの運転手も女性でした。ドイツの中年女性は誇りをもって働いている感じがして、若い人よりカッコよくて頼りになりました。私も見習わねば…!
食べ物のことを書いていると、一気に楽しかった思い出がよみがえりますね。