鎌倉市小・中・高 学生音楽コンクール

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お彼岸を過ぎても残暑の厳しい9月最後の週末、鎌倉音楽コンクールの予選会に鎌倉芸術館まで行ってきました。中3の生徒さんがエントリーしていて、その演奏を聴くのと、がんばれーと応援に行ったのです。

ホールは素晴らしく、ピアノはスタインウェイ。ピアノ部門の他にヴァイオリン、チェロ、声楽の部門があり、ロビーにはさまざまな楽器をかかえた若い音楽家たちが行き交って、コンクールらしい賑わいもあり、私にも出場した生徒さんにも良い勉強の場となりました。

小学生に比べて中学生のエントリーが減っているのが少し気になりました。やっぱり中学生になると、自我の目覚め、ピアノと勉強の両立、進路への葛藤が始まり、コンクールに出るのも少し躊躇してしまうのかも知れません。
それにもかかわらず、M君は早起きして学校の始業前に音楽室でピアノの練習をしたり、うちの音楽スタジオで練習したり、また9月の文化祭では、部活のメンバーと室内楽やソロの発表も行い、地道な努力を続けて来ていました。

当日は残念ながら予選通過とはなりませんでしたが、本人は「今より上手くなりたいので、これからもよろしくお願いします。」と言葉に迷いがありません。

高校内部進学を控え、ご両親の考えは知っているので、これからどうするのか心配していた私の方が励まされました。

コンクールに入賞することが目的ではなく、自分の納得のいく演奏ができるように、たくさんの試練を乗り越えながら技術を磨き続けることが『喜び』であることを、指導する側が忘れてはならないと強く思わされました。

さて来年の今頃、M君はどうしているのでしょう…?

まだ私も手綱を緩めることができません。まずは教材や練習方法の見直しに取り組まねば!